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2025年12月14日(日)
にわか雨も

 にわか雨も

今日は 朝方は雨
日中は晴れたり曇ったり
にわか雨も

暮らしの中で
我が家の中であれば
暗くても歩くことができる
ほぼ毎日仕事をする畑であれば
どこに何が植わっているのか分かる

毎日流れる
国内や国外のニュース
場所が出れば国内であれば
○○県の○○と日本地図の位置
国外であっても○○国の○○と
世界地図の位置はおよその見当がつく

ひとの意識は
このような「空間的な意識」だけでなく
前述の「時間的な意識の拡大」もあるし
共感や同情のように他の意識と響き合えるし
周りの自然とぴったり一つにもなれる
まさに融通無碍

ああ
この暖かな室内から冷たい室外へ
意識だけ飛んで行っても
いつの間にか元に戻って来る

冬景色 ころころ変わる 空模様

2025年12月3日(水)
寒気到来

 寒気到来

寒気到来
久しぶりの「つどいの丘」
ホール内にはサンタとクリスマスツリー
外は紅葉の入り混じった猿投山
時の経つ速さを感じる

若い頃にはそれほど感じなかった時の速さ
この一年間は一生の78分の1
3歳の孫なら3分の1

このように人には
加齢とともに速く過ぎる
「時間感覚の知覚」があるし
その人固有の進み方の時間もある

一方通行のこの時間
過去 現在 未来の三相があり
過去にも未来にも行くことのできる
「時間的な意識の拡大」もある
この中には永遠中の一瞬
一瞬中の永遠もある

かたや
光速に近づいて移動するとき
観測者からは伸びるという
相対論からの時間もある

はらはらと 木の葉舞い散る 時が来て

*ここでの相対論はA・アインシュタインの特殊相対性理論。

2025年11月24日(月)
数日前の霜で

 数日前の霜で

数日前の霜で
夏野菜の葉は真っ黒
でも冬野菜は元気

夏野菜を片付けていると
隣畑のNさんから
T地とM地の位置を尋ねられ
自分の勘違いもあり言葉での説明に苦慮

人には「固有時間」「共有空間」があり
人によって違いがあることは分かっていても
ときには すれ違ったり
トラブルになることがある
個人だけでなく団体や国家でも似ている

そう言えば
まだ現職のころ
なかなか信頼関係の築けないとき
相手の心の琴線に触れるあることで
その後のかかわりがうまくいったことがある

これが 自分にとってはその後
人の「固有空間」に配慮し
「共有空間」を築こうとするきっかけになった

この「共有空間」
人だけでなく自然環境に対してもある

冬野菜 この冷え込みも なんのその

2025年11月17日(月)
紅葉が随分

 紅葉が随分

まず右目そして左目
白内障手術と術後の治療
これを受けている間に
紅葉が随分進んだ

遅れがちであった
タマネギの苗植えと
エンドウの種まきを
やっと終えることができた

私にとっては
これだけの広さの畑をやれるのは
野菜をもらいに来てくれる
息子達がいるから

歳を取ってからは
若い時に蓄えた力を
ほどよく使って生きる
これは一つの生き方

世の中にはある
誰からも頼りにされない
定年退職後の生活は趣味に興じ
大した束縛を受けない気ままな生活
これもまた一つの生き方

でも
やはり何かしら物足りない
「本当の自分」との出会いがなければ
「本当の自分」は「第二の自分」であり
「永遠の生命」の分身でもある

そのためには
「第一の自分」だけではないと
早く気づくことかな

紅葉や 輝き放って この世去る

2025年11月4日(火)
白内障の手術

 白内障の手術

立冬間近の穏やかな秋晴れ
T眼科へ午後1時予約の10分前
受付に着くと待合室には既に7名の方
私は最後の8番目

1人15分程かかり1時間45分程待つ
その間 看護師さんが10分か15分置きに点眼
始めは瞳孔を拡げるもので最後は痛み止めとのこと
血圧と体温も測られたが若干高めとのこと

呼ばれて
手術室前の小部屋で待つこと5分
その間 手術着に着替え貴重品はロッカーへ
そしてトイレを済ます

手術室では
T先生の外 助手の方2名
術中の痛みはほとんどなかったが
右目をグリグリされる感覚や
流水のような音や機械音が気になり
実質10分程であったが長く感じられた

手術台から離れるとき
「うまくいきましたか」と訊ねると
「成功です」との返事で
辛い時間が和らいだ

会計を済ませて外に出ると
家内が車で待っていてくれた
手術の真最中の2時半頃に来たよう
表情には出さないものの心配をかけたよう

T先生とスタッフの方々
そして 家内に
感謝 感謝

*T眼科は、「とみやす眼科」(豊田市四郷町森前南2−4)。T先生は、富安胤太医師。

2025年10月27日(月)
土手のコスモス

 土手のコスモス

土手のコスモス
いよいよ盛りを過ぎて
今は花から種へ変わりつつある
時間をかけて

そんななかで思うに
人は生きていれば必ず出合う
悲しいこと 苦しいこと 辛いこと

でも
よくしたことに
近くか遠くか分からないが
また見知らぬ人かもしれないが
それを支えてくださる人がある

ただ
そんな人がなくても
消しゴムのようなはたらき
それは時間の経過

これを知らずに
さらに深みへ深みへと
どんどん入り込むことはない

時間の癒し
「大きな目」で見れば
人に与えられた恵みのなかの恵み

コスモスの 時間をかけて 種づくり

2025年10月16日(木)
半袖から長袖に

 半袖から長袖に

あれだけ日照りが続いていたのに
今月になって曇りや雨の日が多くなった
その分涼しくなり半袖から長袖に

月刊誌「倫風」の表紙裏に
「人がともに生き
仲良く楽しく暮らしていく
そのための道筋を倫理という」と

続いて「朝の誓い」があり
五つあるなかの一つに
「今日一日 気付いたことは
身軽に直ぐ行います」と

「身軽に直ぐ行う」
易しくもあり難しくもある
これまで自分の心がけてきたことは

席等を立つときは
きちんとはできないものの
それでも手の届く周りのモノを
手早く片付けて離れることにして来た

コトバについては
これもなかなかうまく遣えなかったが
それでも気付いたときには努力して
相手のことを考えて発して来た

モノでもコトバでも
今日一日と言わずに
週初めとか週末でも
また月初めとか月末でも
定期的に自己点検すること

さらには
「生き方」の点検を加えれば
鬼に金棒 人生行路

すすき梅雨 我振り返り しめやかに

2025年10月6日(月)
コスモスや

 コスモスや

遠くには猿投山
目の前にはコスモス
コスモスは風に揺れている

やはり
人の頭のなかには
遠景 近景等を意識する
意識しないにかかわらず地図がある

この地図は
絵や写真と異なり
モノ コト コトバ等で
かかわり合うことで頭のなかにできる

そのかかわりは
自分と環境 自分と他人との
相互の働きかけがもとになっている
これが その人ならではの「固有空間」
教育は これを「固有時間」とともに理解し
さらに豊かにする営みでもある


人は自分中心の
この「かかわり空間」に生きている
加えて地図情報等をもとにさらに範囲を広げ
他人と共有する「共有空間」もあるし
組織等の一員として活動する
「共有空間」もある

この二つの「現実空間」の外にも
ゲーム等のなかやアバター等が活動する
「仮想空間」もある

コスモスや 揺らいでそこに 天を知る

*空間は、現実空間と仮想空間に分けることができる。さらに現実空間は、固有と共有に分けることができる。なお、教育にかかわっては、拙著『四季開眼2』「フリージアが咲いた」展望社。「多種多様な空間」にかかわっては、同じく『四季開眼3』を参照のこと。

2025年9月29日(月)
秋の虫の声が

 秋の虫の声

早朝ジョギングで
まだ未明の草むらから
リーンリーンと秋の虫の声
これも時の流れを感じる一コマ 
こんななかごく大まかに世界史を振り返る

まず古代文明は
エジプト メソポタミア
インダス川 黄河や長江の流域
これらは千年を待たず遺跡を残して消えた

国家では
ムラ 都市国家や小国家ができ
そしてさらに大きな王国や帝国もできた
でも 気候変動 内部崩壊 戦争 疫病等で
幾多の国々が滅んでいった

統治では
律令制に荘園制 封建制にイクター制
覇を競う帝国主義や軍国主義が生まれた
資本主義の矛盾から社会主義や共産主義も生まれ
今では 民主主義 社会主義 新しい資本主義 

宗教では
モーセの出エジプトに始まるユダヤ教から
キリスト教 そしてイスラム教が生まれた
インドでは仏教が生まれるも定着はヒンドゥー教
中国では儒教や道教が生まれ 仏教等が広がるも
今は中国共産党の思想が優先されている
日本では神道が生まれ仏教も定着し

キリスト教等も広まった

産業では
農耕の始まりで第一次産業革命
英国で二百数十年前始まった第二次産業革命
続いてIT等による自動化の第三次産業革命
今や AI AGIやドローン ロボット等による
第四次産業革命が進行中という

「長い目」で見れば
権力は法律に移行中でも
権力者と富裕層しっかり残っている
宗教は水面下となり 科学と資本は水面上
生産の効率化で 辛い労働から離れつつ
医学の進歩で 寿命は伸びつつある

秋の虫 歴史語るや 朝までも

*歴史学者の阿部謹也(1935-2006)氏は、「歴史学というのは現代を知るための学問(『知性』MOKU出版、1999年、128頁)」と記している。
<参考・引用文献>
・風間・佐々木・塚原監修『図解世界史』成美堂出版
・石川栄一編『詳説 世界史』山川出版社、2017年
・Webサイト


2025年9月21日(日)
彼岸花と歴史

 彼岸花と歴史


彼岸花 守らんとするは 平和かな
「私たちの過去は 無生物 生物 文化の各時代
各段階で複雑さが飛躍的に増大」と
デイビット・ベイカー氏

21世紀も4分の1世紀が過ぎた日本
当初は リーマン・ショックと東日本大震災
令和の新時代も 東日本大震災とコロナ禍で幕開け
東京オリパラや大阪万博等で復活しつつある
海外からは 親切 正確 自由なのに安全と好評価
製造装置 ハイテク部品 高機能素材等で高評価

さて 歴史の振り出し
縄文と弥生の時代を経て
3世紀末に ヤマト政権の誕生
7世紀初頭に 冠位12階と憲法17条
聖徳太子は第1・2・3条で「和」「敬」「礼」と
「麗しい日本文化」の本を記す

8世紀は
天皇を頂点とする律令国家の成立
奈良時代の80年は ほぼ律令体制
正倉院宝物や大仏に代表される天平文化

9〜12世紀
平安時代は貴族政治
初期は 最澄 空海の密教が広がり弘仁・貞観文化
中期以降は 源信や空也の浄土教の広がり
かな文字の物語 日記 和歌集等の国風文化

13世紀となり
鎌倉時代は 源氏3代から北条氏へと継ぐ武家政治
後鳥羽上皇による承久の乱 2度にわたる元寇
この時代は 仏教新宗派を基に精神性の高まり

14・15世紀は
後醍醐天皇の建武の新政は短命
その後 足利氏が室町に幕府を開き室町時代
この時代は 金閣に代表される北山文化
銀閣に代表されるわびさびの東山文化
末期は11年続く応仁の乱

16世紀は
織田 豊臣と続いた戦国時代を徳川家康が収める
この時代は 城郭 障壁画に現れる豪壮華麗さと
わび茶に代表される二面性の安土桃山文化

17・18世紀となり
江戸町人らが 面白さを追究して広がった化政文化
幕藩体制の乱れ 外国船の到来等で大政奉還
明治時代の当初は 戊辰戦争と西南戦争
列強にに追いつけと欧化政策と啓蒙思想
日清戦争に勝利し 軽工業から重工業へ

20世紀の前半は
日露戦争にも勝利し 大正時代となる
第1次世界大戦 スペインかぜ 関東大震災
そのなかでも 大正デモクラシーと政党政治
昭和時代になって 軍部が台頭し第2次世界大戦
ついには 太平洋戦争となり国土は焦土と化す
20世紀の後半は
敗戦後 主権在民の平和憲法のもと
新幹線 自動車 家電 素材等で経済成長30年
バブル崩壊で始まった平成時代30年は経済低迷
追い打ちするように阪神大震災

このように複雑さが加速している世の中
どての草刈りで見つけた彼岸花の蕾
思わずその蕾を避けた

*ここでは、長い目で政治と文化を中心に振り返った。
<参考・引用文献>
・デイビット・ベイカー著『早回し全歴史』2024年、ダイヤモンド社
・野島博之監修『図解日本史』2016年、成美堂出版
・金谷俊一郎著『決定版 日本史』2016年、学研
・百田尚樹著『日本国紀』2018年、幻冬舎
・山川白道著『四季開眼3』2024年、展望社

2025年9月15日(月)
ひとりで旅立ち

 ひとりで旅立ち

この残暑
真夏並みとはいえ
朝日は遅く夕日は早くなった
これだけでも真夏とはだいぶ違う
これも時の流れを実感する一コマ

人はひとりで生まれ
家族のなかで学び育ち
縁を得て家族をつくり育て
社会のなかでも学び育てられ育て
そうして ついには社会からも
家族や親しい人からも離れ
ひとりで旅立っていく

古来 禅僧は
「己事究明」と称して
「本当の自分」を探求してきた

秋の暮 ひとりで旅立ち 別世界

*「本当の自分」の探求は、禅僧だけでなく、他の宗派・宗教・哲学・文学などの大きなテーマになっている。なお、「第二の自分」については、拙著『四季開眼』シリーズ(展望社)をも参照のこと。

2025年9月9日(火)
ツクツクボウシの声を

 ツクツクボウシの声を

近年は
暑さが厳しくなったためか
ツクツクボウシの鳴き始めが遅くなった

鳴き始めた
ツクツクボウシの声を耳に
意識と存在について浮かんだこと

著名な彫刻家は言う
存在を単にモノとするか
生きている「もの」とするか

著名な物理学者は言う
存在を数値で表すモノとするか
数値で表せないものも含めるか

意識からみれば
生きている「もの」であり
数値で表せないものも含めるである

意識は
「かかわり」で成り立ち
この時空間に基づきながらも
ときに時空間を超えることができる

法師蝉 聞き耳立てれば 声高し

*ここでの彫刻家は外尾悦郎(1953- )氏、物理学者は佐藤文雄(1938- )氏の言葉を念頭に置いた。なお、佐藤氏は「量子モノから量子情報の時代になっている」としている。

2025年8月31日(日)
まーだ真夏日

 まーだ真夏日

今日もまーだ真夏日
暑さを避けて「つどいの丘」へ
物理学者の佐藤文雄氏の本に目を通す

そのなかに
「量子モノから量子情報へ」があった
量子をはずせば「モノから情報へ」
こんな時代になったのかな

もとよりモノは
私たちの生活を便利にしたり
そして 豊かにもしてくれている

情報は
生活を直接に豊かにしないが
その働きは社会生活に不可欠となっている

また情報は
目に見えないが
瞬時に伝わる特性がある

それに情報が桁外れに多く集まり
何かのきっかけで複雑系ができると
その特性の一つで自己組織化が始まる

そういえば
かつてテレビで見た場面
シャーレでの心筋細胞の培養で
始めはバラバラに動いていたのが
次第に他の細胞と同調するようになった

たしかに
人とのかかわりでも
同調や賛同はその集団の大きな力
NSの磁極 正負の電極と同じように
他を引き付ける力となっている

引力の 正体見たり 真夏日に

*「佐藤文雄氏の本」は、ここでは『量子力学の100年』(青土社、2024年)

2025年8月24日(日)
耐えにけり

 耐えにけり

猛暑が長く続くと
多くの野菜は元気を失うが
主根がしっかりした野菜だけは元気

人も似ている
環境が少し厳しくなると
多くの人は元気を失う

それでも人は
周りの人とのかかわりが
しっかりしていることが
ぐらつかない一助

もとより人は
信念や信頼や信用があれば
少しぐらいのことではぐらつかない

野菜の側根や根毛は

周りとのかかわりの働きをしている
人では「第一の自分」に近いのかな

野菜の主根は
真下に伸び本体を支えている
人では「第二の自分」の働きに近いのかな

そう言えば
「第二の自分」は目に見えないけれど
人生の危機の時など大きな働きをしている

耐えにけり この暑さでも 夏野菜

*令和7年の夏は、当地(豊田市)では、猛暑日が今日で10日も続いている。

2025年8月16日(土)
お盆を過ぎれば

 お盆を過ぎれば

いくら暑くても
盛りを過ぎることは
一抹のさみしさと安堵を感じる

人生もそんなものか
個人差はあるものの
40 50が仕事や体力の盛り

70を過ぎると
とくに目や歯や記憶力などの衰えは
はっきり感じるようになる

孔子の言葉に
「70にして心の欲する所に従えども
矩をこえず」に至る回顧がある

孔子の意識が
天地の営みに適合し
心の欲するそれ以前に
矩をこえていないに違いない

ああ
体力の衰えはあっても
意識は どこまでも盛んで
平らかであってほしいな

盆過ぎて 今年の峠 こえにけり

*孔子(BC551-BC479)は、儒教の祖。ここでの孔子の言葉は、吉田公平著『論語』(たちばな出版、2008年、35頁)を参照。なお、拙著『四季開眼3』「桜が満開」をも参照のこと。

2025年8月5日(水)
心を平らかに

 心を平らかに

この暑さのため
水やりを朝方しても
夕方には元気のない夏野菜

人へは
適切なエアコン使用と
こまめな水分と塩分の補給
この頃はよく耳にする言葉だ

もとより
我が健康三原則がある
それは
 食事 運動 休養だ

食事では
通じをよくする食物繊維
老化を予防するポリフェノール
体づくりにタンパク質を心して取る

運動では
朝食と夕食の前に畑仕事
朝食と夕食の後に太極拳

これらの運動で筋肉を日々鍛える

休養では
早寝早起きを基本とし
昼寝を畳の上で背筋を伸ばしてする

ただし
この健康三原則は
「第一の自分」への養生

「第二の自分」への養生は
やはり意識の純化に努めること
そのためには 心を平らかにすること

夏野菜 水をもらって 元気かな

*貝原益軒著『養生訓』に「養生の術は まず心気を養うべし」とある。なお、拙著『四季開眼2』「菊の香や」(展望社、2023年9を参照のこと。

作詩日記21